
ギャンブル歴10年以上の私が競艇を辞めようと思った大きな理由は、当初の予定以上にお金を使いすぎてしまったことです。
6艇で争われる競艇は人気上位の組み合わせだとオッズ10倍以下になることが頻繁にあります。
しかし、3連単を1点買いで射止めるのは至難の業で、5~10点くらいの購入点数にするのが一般的です。
その結果、人気上位を抑えたくなる素人の予想だと投資額に対して2倍を回収するのがやっとで、的中しても払戻金が投資額を下回って損失になるトリガミになるケースが珍しくありません。
不的中だったレースの投資額を取り返そうとすると、穴を狙うか投資額を増やす必要があり、ついつい舟券の購入金額が膨らんでいってしまいます。
私はギャンブル歴10年以上ですが、定職にも就いていて競艇予想だけで生活するプロを目指していたわけではありません。
あくまでも趣味の範囲で楽しみ、たまに副業くらいの臨時収入が入ってくればいいなくらいの気持ちでやっていました。
しかし、いざ競艇場に足を運んで舟券を買い始めてしまうと、1レースで5万や10万円の大勝負をしてしまうようになり、1日で数十万円も負ける経験を何度もしました。
年収400万弱くらいの平均的な会社員だったため、1日で10万円以上も負ける日が月に何回もあれば生活できません。
短期間で貯金が底をつき、それでも負けを取り返したい気持ちからカードローンやクレジットカード現金化をしてまで競艇を続けていました。
当初の予算以上にお金を溶かしてしまい、もうやらないと思うのは10年以上も前から共通していたことです。
過去にもギャンブル目的で消費者金融やカードローンを使ったことがあったのですが、大手からの借入はコンビニATMなどから手軽に随時返済できます。
競艇は損失額が大きくなり、借入するのが困難になってクレジットカード現金化にも手をだしてしまいます。
クレジットカードは1回払いでも決済した翌月以降の後払いです。
そのため、舟券の的中や給料が入って返済できる資金ができても負債のような形で未払金が約定日まで残ってしまいます。
気づけばクレジットカードの請求額が大きな金額に膨れ上がり、青ざめる状況になりました。
クレジットカード現金化をした際はカードローンやクレジットカードのキャッシング機能も限度額一杯まで使っていることが多く、その中でクレジットカードの高額請求が来ると生活資金が回らなくなります。
このように後払いや借入のお金が大きくなりすぎたことで普通の生活ができなくなる危機感を抱き、本気で競艇を辞めようと決意することができました。
競艇をやる前もパチンコ・スロットと競馬のギャンブル依存症で10年以上も辞められずに苦しんでいたので、短期的に大負けして追い詰められたのは、いいキッカケになったのかもしれません。