競艇にはかつて独自に開発したプロペラ使える『持ちペラ制』がありました。

師弟関係

多くの競艇選手は師弟関係を持っています。
ほかのプロスポーツにも師弟関係は存在しますが、競艇は2012年4月まで行われていた持ちペラ制の影響で師弟関係が強いです。

 

現在の貸しペラ制になってからは、以前ほど選手同士の交流は減りましたが、昔の名残で新人の面倒を見ようとするベテランが多いです。

 

 

かつてあった持ちペラ制とは

持ちペラ制とはボートに取り付けるプロペラを独自に開発したものを使える制度でした。
ペラの性能によってマシンの実力が変わるため、多くの競艇選手はグループを作りの小屋など専用の拠点を用意して日々ペラの開発や研究をしていました。

 

一部でグループに所属しない人もいましたが、独学よりもグループを組んで開発した方が資金や意見を出し合えて情報を共有できるメリットがありました。
当時の競艇選手は休日もほとんど取らずペラ開発をしていました。
一緒に過ごす時間が多いこともあって、競艇は強固な師弟関係が生まれやすいです。

 

 

競艇選手は団結心が強い

団結する競艇選手たち

持ちペラ制のあった名残もありますが、競艇は支部に所属して、重賞や交流戦では同じ支部の選手を応援するのがルールです。
同期や師弟など関係なく、同じ支部の選手を平等に応援するのが選手間のルールですが、苦楽を共にした師匠や弟子は当然ほかの選手よりも応援する熱が入ります。
他の支部の選手との対決をするときは仲間として応援しますが、普段のレースではライバルとしてマッチアップする機会が多いのも競艇の特徴です。

 

 

競艇選手に必要なのは経験とセンス

競艇選手として活躍するには経験値が絶対に必要です。

 

ミスター競艇と呼ばれる今村豊選手のように、デビュー戦で勝利して優勝戦に進出、デビューして1年でSG制覇をした事例もありますが、稀なケースです。
現在、SGなどで活躍するトップ選手も多くは初勝利まで数か月、トップ選手になるまでは数年をかけています。
経験値を積むことで結果を残せるようになっていくのが競艇です。

 

新人は養成所を卒業しても現役のプロ相手に互角の勝負ができないため、同じ支部の先輩に弟子入りをして様々なことを学びます。
ただし、学ぶだけで得られることや努力によってスキルアップできることには限界があり、最終的には選手のセンスで伸びシロが変わってきます。
弟子が師匠を追い越すケースも多く、師匠も出世する弟子の姿を見ると鼻が高くなるものです。

 

競艇選手は全国で約2,000人いて、現役で活躍する選手は年間数百戦のレースに出走しています。
一発勝負で負けたら終わりではなく、何度も戦いを繰り返していて、時の運や枠順の影響で勝敗の変わる競艇だからこそ、選手同士の絆は強く簡単に弟関係は崩れることはありません。
弟子は師匠を超えたとしても、いつまでも師匠として慕っているものです。

 

競艇は選手同士の人間ドラマもファンからの人気の理由の1つとなっています。